プロローグ
プロローグ
現代の日本。
勤勉な国民性のせいで、大人は朝夜を忘れ働き、子供は夜まで塾へ行き、話す相手は家族ではなくゲームの中もしくはネット上の人たち。
日本人は家に帰ると部屋へ引きこもり、バーチャルな世界で自分を確立してる。家庭はすでに崩壊状態。
このままではいけないと思った政府の教育機関は、バーチャルな世界での家庭に目をつける。2ちゃんねるやブログ世界での、家族を超えた信頼関係が最近取りだたされていた。
血の繋がらない家族、そしてブログというバーチャルな世界を通して、家族崩壊を救えないかと、動き出した。
「カゾクゲーム」の開催…。
参加者として、一般公募で父50代、母40代、兄20代、妹10代の中から1人ずつ選ばれる。
4人は1つ屋根の下で家族として仕事・学校など通常の生活をすることになる。
そして、公募で4人の人間が集まった。
応募の動機はそれぞれだが、皆、悩みや事情を抱えながら参加していた…。
「カゾクゲーム」の参加期間中、選ばれた4人はそれぞれブログで日記を書く事が義務づけられる。
一般人は全員のブログを見て、彼らの悩みや恋愛や他人である家族間の葛藤など様々なことにアドバイスできる。
決まった期間が過ぎた時、ネットで一般人からこの家族に対する評価がくだされ、それに見合う報酬があたえられる。
そしてこの家族は別れ、また、次の家族のゲームが始まる…。